フランス55万人デモはなぜ起きた? 発端は高校生の学校封鎖か?

フランスで17日、大規模なデモがありました。
参加者は55万人(内相発表)です。9月に高校生らが抗議を始めて以来、最大の規模になりました。

 

フランス55万人デモの発端は教員不足への高校生の抗議、授業が行われない事態も

 

きっかけは、9月に始まった高校生の学校封鎖です。

教員が足りないことに怒った生徒たちが、学校の入口をふさぎました。

 

ロイターによると、公立の中等学校では昨年度、授業時間の約1割で教員を確保できませんでした。その4分の3は、休んだ教員の代わりが見つからなかったためです。

 

17日は、この抗議に物価高への対策を求める労組などが合流しました。

教育への不満と暮らしの苦しさが重なり、55万人まで膨らんだ形です。

 

教員不足の背景は生徒の増加と教員の削減

 

  • 生徒数は2008年より25万人増えています。
  • 一方で、マクロン政権は2017年から中高の教員を数千人減らしたと報じられています。

 

生徒が増えたのに教員が減ったため、欠員を埋めにくくなっています。

 

学校封鎖は生徒が入口をふさいで授業を止める抗議

 

フランスでは「ブロカージュ」と呼ばれる抗議方法で、生徒が高校の入口などをふさぎ、出入りや授業を止めます。

 

10月6日には、全国約3700校のうち891校で授業が全面的または部分的に止まりました。

 

高校生の不満で最多は教員不足ではなく時間割

 

教育省のアンケート(回答7万6500件)では、不満の順位は次のとおりでした。

 

  • 時間割:71%
  • 校舎や設備:51%
  • 教員不足や代替教員:28.5%

 

教員不足は発端でも、不満の中心とは限らないようです。

 

17日は一部が暴徒化、中部の市庁舎がほぼ全焼

 

17日は、一部で次のようなことが起きました。

 

  • 商店の襲撃や略奪
  • 車両への放火
  • 中部リモージュでの市庁舎のほぼ全焼

 

首相によると、各地で計1200人が拘束されました。

 

政府は約3000人の代替教員の配置を進め、10月末までに教育改革の最初の具体策を示す方針です。

その具体策の中身にも関心が集まっています。

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