12.ミュンヘン|最大の癒し空間|イングリッシュガーデンの魅力

イングリッシュ ガーデン 観光

ミュンヘンの観光といえば、ビールや美術館、王宮などがまず思い浮かびます。

でも、少しだけ街の喧騒を離れて深呼吸したくなったら――ぜひ訪れてほしいのが「イングリッシュガーデン」。
ニューヨークのセントラルパークよりも広い、ドイツ最大級の都市公園です。

私は季節を変えて何度も訪れていますが、行くたびに違う表情を見せてくれる不思議な空間です。

【この記事でわかること】

  • イングリッシュガーデンの四季折々の魅力がわかる
  • 観光ガイドには載っていない「過ごし方のヒント」
  • 現地のおすすめカフェ・レストラン情報
  • アクセス・立地情報がわかりやすく、旅程を立てやすい

 

イングリッシュガーデンで季節を感じる旅|ミュンヘン最大の癒し空間を歩く

春のイングリッシュガーデン|やさしい風と花の香りに包まれる

春(3〜5月)のイングリッシュガーデンは、若葉のやわらかさと花々の彩りに心がほどけていくような感覚になります。

ライラックがほんのり香る5月の午後、
私は木陰にピクニックシートを広げて腰を下ろしました。

カフェで買ったドーナツと温かいコーヒーを手に、ゆったりと鳥の声に耳を傾けながら、“誰にも話しかけられない贅沢”を味わっていたんです。

ゆったりと過ごした昼下がりは、今でも思い出すと深い呼吸がしたくなります。

 

夏のイングリッシュガーデン|緑と音と人が混ざる“都市の休日”

夏(6〜8月)のイングリッシュガーデンはとにかくエネルギッシュ。
「中国の塔」近くのビアガーデンは地元民と観光客で賑わい、プレッツェルと白ソーセージ、そしてビールで乾杯する声がそこかしこから聞こえます。

そして、サーファーたちの歓声が響く「アイスバッハ川」。
ミュンヘンで唯一、波乗りができる人工の川で、サーファーたちが技を競い合う姿はまるでスポーツ映画のワンシーン。

私が訪れたのは18時すぎ。
光が傾きはじめたころ、夕焼けが水面に散りばめられて、まるで“舞台照明の演出”のような空気になりました。
思わず足が止まり、5分以上も川面を眺めていた気がします。

秋のイングリッシュガーデン|黄金色の世界で“静かな散策”

10月(9〜11月)のイングリッシュガーデンは、まさに絵画。
紅葉に染まった木々のトンネルを歩いていると、落ち葉を踏む音が“旅のリズム”になるような気がします。

落ち葉の並木道を歩いていたとき、ベンチに腰掛けた女性がホットワイン片手に読書している姿を見かけました。

私はすぐ近くの屋台で赤ワインを手に入れ、同じようにベンチに腰を下ろしました。
本のページをめくるたびに、風と香りが重なって“私の秋”が始まったような気がしました。

冷たい風と温かい香りに包まれて、思考がゆっくりほどけていく時間でした。

冬のイングリッシュガーデン|銀世界の“童話的静けさ”

冬(12〜2月)のイングリッシュガーデンは…
雪が積もると、公園は一変。静かな白の世界へ。
そり遊びをする子どもたち、クロスカントリースキーを楽しむ大人の姿も見かけます。

私は寒さに耐えきれず、公園入口付近のオーガニックカフェ「ミルヒホイスル」でホットチョコレートを注文。
大きな窓から雪景色を眺めながらスープをすする時間は、まさに心身ともに“癒される瞬間”でした。

アクセス情報|イングリッシュガーデンの行き方・最寄駅・所要時間

イングリッシュガーデンは、ミュンヘンの中心部から徒歩でも訪れることができ、街歩きの延長で立ち寄るのにぴったりなロケーションです。

「Universität(ウニフェルジテート)」駅周辺には、
学生街らしいカジュアルなカフェや書店が並び、緑が目に入ってくると空気までやわらかく感じます。

朝の散歩コースとしても人気で、地元の人がジョギングしている姿もたくさん見かけました。

所在地 80538 München
最寄駅 地下鉄U3/U6「Universität」駅から徒歩5分
入場料 無料
市内中心部(マリエン広場や王宮周辺)からは徒歩15〜20分程度なので、
午前中に観光名所をめぐってから午後に“自然の時間”を味わう流れが個人的におすすめです。

イングリッシュガーデン近くのおすすめカフェ

Milchhäusl(ミルヒホイスル)|軽食&ヘルシー志向の憩い空間

イングリッシュガーデンの入口近くにある屋外カフェ。

地元の人にも人気で、オーガニック素材を使ったスープや軽食、ハーブティーなどが気軽に楽しめます。お散歩前後の休憩スポットとしてもおすすめです。

立 地 公園の入口付近、Universität駅から徒歩5分以内
特 徴 木造風の小さな建物で、地元の人も立ち寄るオーガニックカフェ
メニュー例 ・地元野菜のスープ(寒い季節にぴったり)
・自家製ドーナツやグラノーラバー
・ホットチョコレート、ハーブティー、オーガニックコーヒー
おすすめポイント 散策後にひと息つくのに最適
テラス席では季節の風を感じながら休憩できます
備 考 現地の店舗はオーガニック軽食を提供する屋外型カフェです

Seehaus(ゼーハウス)|湖畔の絶景とビールを楽しむレストラン

イングリッシュガーデンの湖畔に佇む人気のレストラン&ビアガーデンです。

広々としたテラス席からは湖の水面がきらめき、夕暮れ時にはまるで映画のワンシーンのような景色が広がります。

バイエルン料理や地中海料理を中心に、魚料理も評判。

散策の合間に立ち寄るのはもちろん、サンセットタイムのディナーにもぴったりです。

立 地 イングリッシュガーデン中央部の湖のほとり
特 徴 ビアガーデン併設の人気レストラン
夕方の光が湖に映るタイミングは必見
メニュー例 ・プレッツェルと白ソーセージ(ドイツの定番)
・地元産の魚料理やグリルメニュー
・ビール各種、ワイン、アップルジュースなど飲み物も豊富
おすすめポイント 散策中のランチや夕方のサンセットビールに最適
写真映えも◎
備 考 湖畔のテラス席が人気で、
バイエルン料理や地中海料理が楽しめるレストランです。

 

まとめ|五感を満たす、季節の感性空間

観光名所を巡るだけでは、街の“鼓動”には触れきれません。
イングリッシュガーデンで風を感じながら歩くと、自分の中にある“静かな喜び”が顔を出します。 私にとってここは、毎回“旅の余白”をくれる、ミュンヘンでいちばん心がほどける場所です。

静かに過ごしたい人、賑やかなひとときを楽しみたい人、自然と対話したい人――どんな人にも応えてくれる懐の深さがあります。

私にとってここは、訪れるたびに違う“自分に出会える場所”です。

 

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