15.ミュンヘン|隠れた名店「Café MAELU」で過ごす午後のひととき

カフェ

ミュンヘンの街を歩いていて、ふと足を止めたのがCafé MAELUのショーウィンドウでした。旅の途中で「美しさに心を預けられる場所」を探していた私にとって、このカフェはまさに“舞台の幕が開く瞬間”のような存在です

この記事では、訪れる前に知っておきたい基本情報から、実際に味わったケーキの感想、過ごし方のヒントまで、旅のひとときを豊かにしてくれる情報をわかりやすくまとめています。

【この記事でわかること】
・Café MAELUへのアクセス・基本情報
・名物ケーキの体験レポート
・時間帯別に楽しむ“宝塚的な過ごし方”
観光の合間にちょっと一息つきたい方や、ケーキの見た目や細やかな作りにときめく方へ、オススメの記事です。

 

Café MAELUとは|芸術的ケーキが並ぶミュンヘン旧市街の人気パティスリー

ミュンヘン旧市街の中心部、Theatinerstraße通りに位置する「Café MAELU」は、1995年創業の家族経営によるパティスリーカフェです。

高級ブランドが並ぶ通りの中でも、ひときわ目を引くのがガラス越しに並ぶケーキの美しさ。

色彩と造形が見事に整えられたスイーツは、まるで舞台衣裳のような存在感を放ち、通行人の足を自然と止めてしまうほどです。

店内は2階建てで、カフェスペースは通りを見下ろせる設計

私は午後の時間帯に訪れましたが、通りのざわめきが心地よいBGMとなり、静かで落ち着いた空間が広がっていました。

テラス席も用意されており、季節によって差し込む光の角度や色温度が変わることで、ケーキの表情まで違って見えるのが印象的でした。

春の午後は特に、自然光がケーキの艶を引き立て、写真映えも抜群です。

 

名物ケーキ体験レポート|構成美と感性で楽しむ3つのスイーツ

マンゴーローズタルト|娘役のソロシーンのような華やかさ

マンゴーの果肉は驚くほどみずみずしく、ナイフを入れると果汁がほんのり滲み出ました。

ローズの香りは強すぎず、口に運ぶと鼻に抜けるような優雅さがあり、まるで舞台のフィナーレで娘役が一歩前に出る瞬間のような高揚感。

甘さは控えめで、後味に残る酸味が記憶に残ります。

口に運ぶと、甘みの中にひそかな気品を感じ、まるで娘役がセンターで歌い上げる一瞬の輝き。

華やかで優雅、それでいて繊細な余韻が残るタルトです。

 

アップル・ピスタチオ・ティーケーキ|男役の立ち姿のような構成美

四角いフォルムの中に潜むピスタチオの香ばしさと、りんごのやさしい酸味。

甘すぎない構成は、まるで男役が一歩ずつ丁寧に立ち位置を踏んでいくような緻密さ。

シーンごとに味が変化し、1ピースが小さなレビューを描いてくれます。

 

ミルフィーユ|場面転換のあるレビューのような層構成

サクサクとしっとりが交互に現れるミルフィーユは、まさに場面転換の演出を体感できるケーキ。

上にあしらわれたパウダーやフルーツが、物語に差し込まれる“演出の照明”のようで、食べながらページがめくられていく錯覚に包まれます。

 

宝塚的視点で楽しむ時間帯別おすすめの過ごし方

午前|“衣裳部の静けさ”に包まれてケーキを選ぶ時間

午前10時半の開店直後、Theatinerstraßeの通りはまだ人通りが少なく、Café MAELUのショーウィンドウがひときわ輝いて見えました。

私は店先で立ち止まり、まるで舞台衣裳を選ぶような気持ちでケーキを眺めていました。

マンゴーの花びらが重なるタルトは、まるで娘役のフィナーレ衣裳。
ピスタチオのグリーンが効いたティーケーキは、男役の燕尾服のような構成美。

この時間帯は、スタッフの動きもゆったりしていて、ケーキの説明を丁寧にしてくれました。
私は「今日はどんな役を演じたいか」を考えるように、ケーキを選びました。

おすすめの過ごし方:開店直後に訪れて、ケーキを“衣裳”として選ぶのがオススメ。自分の気分に合った演目を決めるような感覚で。

 

午後|“舞台袖で出番を待つ”ようなケーキとの対話時間

14時すぎ、2階のカフェスペースはほどよく賑わっていて、窓際の席に座ると通りの喧騒が遠くに感じられました。

マンゴーローズタルトが運ばれてきた瞬間、私は思わず息を止めてしまいました。
ケーキの造形があまりに美しく、フォークを入れるのがためらわれるほど。

ラテのフォームは厚みがあり、ケーキの甘さを引き立ててくれました。

ノートを開くと、自然と言葉が浮かび、旅の記録が“レビューの台詞”のように綴られていきました。

ケーキを一口ずつ味わいながら、私は旅のノートに「このケーキは、午後のレビューの主役」と書きました。

おすすめの過ごし方:ケーキを“演者”として迎えてみましょう。味わう前に、構成・香り・光の当たり方を観察することで、舞台的な時間が始まります。

 

夕方|“終演後の楽屋”で余韻に浸る静かなひととき

夕方17時すぎ、店内の照明が柔らかくなり、ケーキの艶が際立つ時間帯。

私はアップル・ピスタチオ・ティーケーキを選び、奥の静かな席へ。

この時間は、まるで公演が終わった後の楽屋のよう。
ケーキの甘さは控えめで、香ばしさが心を落ち着かせてくれます。

私は旅の振り返りをノートに書きながら、「このケーキは、レビューのラストシーンで男役が一人立つ瞬間のよう」と感じました。

外の通りにはライトが灯り始め、Café MAELUの窓から見える景色が“街全体のカーテンコール”のように見えました。

おすすめの過ごし方:静かな席で、ケーキとともに旅の記録を残すのがおすすめ。味と空間が“余白の演出”になる時間です。

 

アクセス・店舗情報まとめ|行き方・営業時間・注意点

Marienplatz駅を出て、Theatinerstraße通りをまっすぐ進むと、右手に控えめなベージュ色の建物が見えてきます。

ブランドショップが並ぶ通りの中で、Café MAELUのショーウィンドウだけが“静かな舞台幕”のように感じられました。

私は最初、通り過ぎてしまいそうになりましたが、ケーキの並ぶガラス越しの光に気づいて立ち止まりました。

ケーキのショーウィンドウを目印に歩けば、きっとその“甘いプロローグ”に出会えます。

項目 詳細
店  名 Café MAELU
住  所 Theatinerstraße 32, 80333 München
最 寄 駅 地下鉄U3/U6「Marienplatz」駅 徒歩約5分
営業時間 月〜土曜 10:30–19:00 / 日曜 13:00–18:00
席  数 約60席(2階カフェスペース)+テラス席
支払方法 クレジットカード・現金・電子決済可
禁  煙 完全禁煙
予約可否 予約不可(混雑時は待ち時間あり)
公式サイト https://www.maelu.de
Theatinerstraßeは高級ブランドが並ぶ通り。
Café MAELUの外観は控えめながら、ショーウィンドウのケーキが“舞台の幕”のように存在感を放っています。

 

まとめ|Café MAELUは“ケーキが主役のレビュー”が始まる場所

Café MAELUで過ごした時間は、観光の合間の休憩ではなく、“自分の感性を整える舞台稽古”のようなひとときでした。

ケーキの美しさに触れ、空間の静けさに包まれながら、私は旅の中で何を感じたいのかを再確認できた気がします。

宝塚ファンならきっと、「このケーキを前に座るだけで物語が始まる」と感じるはず。

ミュンヘン観光の合間に、ぜひこの“舞台美術のようなスイーツ空間”を体験してみてください。

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