ミュンヘン工科大学の屋上にある「Vorhoelzer Forum Café(フォルホーツァー・フォーラム・カフェ)」は、観光地の喧騒から少し離れて絶景を楽しめる穴場スポットです。学生や地元の人と同じ空間で過ごしながら、アルプスの稜線と街並みを一望できる特別な時間が流れています。美術館巡りの合間に静かに休憩したい方や、SNS映えする写真を撮りたい旅行者にぴったりの場所。この記事では、実際に訪れた体験とともに、景色の魅力や撮影のコツ、アクセス情報まで詳しく紹介します。
Vorhoelzer Forum Café訪問記|ミュンヘン工科大学の屋上展望カフェを紹介
展望テラスからの絶景|アルプスとミュンヘン市街を一望
Vorhoelzer Forum Café はミュンヘン工科大学の屋上にあります。外観は大学そのもので、観光客向けの案内板は少ないため入口を間違えやすいです。正面玄関から入り、エレベーターで最上階へ向かうのが正しいルートです。建築学科の教室に入り込んでしまう人もいるため、事前にGoogleマップで「屋上カフェ」の表示を確認しておくと安心です。
屋上テラスからは、ミュンヘン市街とアルプスの稜線を一望できます。晴れた日には街全体が鮮やかに輝き、観光地の展望台に劣らない絶景を楽しめます。吹く風が心地よく、コーヒーの香りが漂う中で街並みを眺める時間は、旅の合間のリフレッシュに最適です。
時間帯で変わる絶景の魅力とオススメの過ごし方
午前の爽やかな静けさ
9〜11時頃、朝の屋上は人が少なく、学生がレポートを書いたり読書をしている姿が見られます。観光客もまだ少ないため、落ち着いた空気が漂います。 澄んだ空気の中、アルプスの稜線までくっきりと望め、赤い屋根と青空のコントラストが鮮やかに広がります。
夕暮れに広がる黄金色の街並み
16〜18時頃、夕方になると観光客が再び集まり、夕陽を眺めながら写真を撮る人が増えます。学生も授業を終えて友人と談笑している姿が見られ、屋上は和やかな空気に包まれます。街並みに差し込む夕陽が、赤い屋根や教会の尖塔が黄金色に輝きます。街全体がオレンジ色に染まる光景は、まるで舞台のフィナーレのようです。
学生気分で楽しめるリーズナブルなメニュー
・ドリンク:カプチーノ、ラテ、紅茶など(2〜3ユーロ)
・スイーツ:チーズケーキやチョコレートケーキ(約4ユーロ)
・軽 食:サンドイッチやサラダ(3〜5ユーロ程度)
私はカプチーノとチーズケーキを注文しましたが、観光地のカフェと比べると半額近い印象です。学生食堂の延長線上にあるような親しみやすさがあり、美味しくて肩肘張らずに楽しめるのが魅力だと感じました。
写真撮影のコツ|SNS映えする構図の工夫
午前は逆光に注意(HDRの活用)
午前中は太陽が東側から差し込むため、屋上から街並みやアルプスを撮影すると逆光になりやすいです。スマートフォンの場合は HDR機能をオン にすることで、空の明るさと街並みの暗さをバランスよく調整できます。これにより、青空のグラデーションと赤い屋根の街並みを同時に鮮明に写すことができます。
おすすめ構図:アルプスの稜線を背景に、市街地の屋根を前景に入れると奥行きが出ます。
夕方は斜め構図で立体感を出す
夕方になると太陽が西に傾き、柔らかな光が街並みを黄金色に染めます。この時間帯は、カメラを少し斜めに構えることで建物の影が強く出ず、立体感を演出できます。
おすすめ構図:ラテカップや小物を柵の上に置き、その向こうに広がる街並みを背景にすると「旅の余韻」を感じさせる写真になります。
学生と観光客が混ざり合うユニークな空間
学生はノートPCを広げて課題を進め、観光客は写真を撮ったりケーキを楽しんだり。
私が訪れたとき、隣のテーブルでは建築学科の学生が模型を広げて議論していました。その横で観光客が「アルプスが見える!」と歓声を上げていて、学びと旅が同じ場所で交差する光景に心が温まりました。
別の日には、地元の家族連れが子どもと一緒にケーキを楽しんでいて、観光客と学生が自然に混ざり合う空間に「ここは街の縮図だ」と感じました。
アクセス・営業時間|美術館エリアから徒歩圏内で便利
所在地と行き方
住 所:Arcisstraße 21, 80333 München 「Vorhoelzer Forum Café」
最寄り駅:地下鉄U3/U6線「Universität(ユニフェルジテート駅)」が最も近く徒歩数分。
アルテ・ピナコテークなど美術館群からも歩いてすぐの距離なので「少し休憩したい」と思ったときにぴったりです。
営業時間と利用方法
営業時間:
月毎に営業時間が異なりますますが、周辺の美術館が休館する土日も利用できるのが魅力です。
| 03月 〜 04月 | 9:00 〜 21:00 |
| 05月 〜 08月 | 9:00 〜 22:00 |
| 09月 〜 10月 | 9:00 〜 21:00 |
| 11月 〜 02月 | 9:00 〜 18:00 |
利用方法:一般開放されていて、学生や教職員だけでなく観光客も気軽に入れます。入口で少し迷っていたら、学生が「カフェなら屋上ですよ」と笑顔で教えてくれて安心しました。
※2025年現在、Vorhoelzer Forum Caféは一時閉鎖中との情報があります。
再開状況は公式サイトや現地情報をご確認ください。
周辺美術館とのおすすめ回遊プラン|展望カフェと合わせて楽しむ一日
私が試したこのルートでは、午前と夕方でまったく違う景色を楽しめました。芸術作品を見たあとに屋上から街並みを眺めると、ミュンヘンという都市そのものが一つの大きな作品に見えてきます。
おすすめの時間帯と持ち物リスト
- 午前(10時前後):澄んだ空気でアルプスまで見渡せる爽快感。
- 夕暮れ(16〜18時頃):街並みが黄金色に染まるドラマティックな光景。
カメラ、スマートフォン、サングラス、軽い上着、そして小さな財布
風が強いこともあるので防寒対策も忘れずに。
スケッチブックを持参すれば、学生に混じって街並みを描く楽しみも味わえます。
私は一度スケッチを試みましたが、下手でも「旅の記録」として残すと後から見返す楽しみが増えました。
ミュンヘン旅行で訪れたい隠れた絶景カフェ
ミュンヘン工科大学の屋上にある「Vorhoelzer Forum Café」は、アルプスと街並みを一望できる隠れた絶景スポットです。学生と観光客が自然に混ざり合う温かな空間で、リーズナブルなメニューとともに特別な時間を過ごせます。午前の澄んだ景色と夕暮れの黄金色の光はまったく違う表情を見せるので、時間帯を変えて訪れるのもおすすめ。美術館巡りの合間に立ち寄れば、旅のリズムがふっと整うような心地よさを感じられるはずです。


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