ミュンヘン旧市街の中心にそびえる「フラウエン教会(Frauenkirche)」は、街のランドマークとして知られる歴史的建造物です。
赤レンガ造りの双塔は、ミュンヘンのどこからでも見えるほどの存在感。
この記事では、教会の見どころや歴史、展望台の情報、アクセス方法、周辺のおすすめスポットまで、旅行者に役立つ情報を紹介します。
ミュンヘンの歴史的建築に興味がある方、地元の人に愛される場所を訪れたい方、におすすめの記事です。
フラウエン教会|歴史と建築の魅力を解説
フラウエン教会は、ミュンヘン旧市街の中心「フラウエンプラッツ(Frauenplatz)」に位置しており、観光の拠点となるマリエン広場(Marienplatz)から徒歩わずか数分と、非常にアクセスしやすい場所にあります。
正式名称は「Dom zu Unserer Lieben Frau(我らが慈しみ深き聖母の大聖堂)」。
1468年に建設が始まり、約20年をかけて完成した後期ゴシック様式の教会です。
第二次世界大戦で大きな損傷を受けましたが、戦後に市民の手で修復され、現在も多くの人々に親しまれています。
この教会は、ミュンヘン大司教区の本拠地であり、宗教的にも文化的にも重要な役割を果たしています。
見どころ①:高さ99メートルの双塔と展望台
ラウエン教会といえば、やっぱりあの赤レンガの双塔。高さは約99メートルもあり、ミュンヘンの街を見守るようにそびえ立っています。実はこの塔、ミュンヘン市の景観を守るために「これより高い建物は建ててはいけない」と決められているほど、街にとって大切な存在なんです。
上部の丸いドーム型の屋根は「オニオン・ドーム」と呼ばれ、バイエルン地方らしい建築スタイル。遠くからでもすぐに見つけられる、ミュンヘンの目印のような存在です。
南塔の展望台へ|エレベーターと階段で登る展望台の楽しみ方
現在、一般公開されているのは南側の塔。
エレベーターで途中まで上がり、そこからは約90段の階段を登って展望台へ向かいます。
少し息が上がるかもしれませんが、登りきった先には、思わず声が出てしまうような景色が待っています。
- エレベーターで中腹まで移動可能
- 最上部へは階段(約90段)を登る必要あり
- 見晴らしの良い時間帯は午前中または夕方
- 天候によって視界が大きく変わるため、晴天の日がおすすめ
私が訪れたのは10月の澄んだ午後。
エレベーターを降りてから階段を登ると、目の前に広がったのは赤い屋根が連なる旧市街と、その先にうっすらと浮かぶアルプスの稜線。風が心地よく、しばらくその場を離れたくないほどの絶景でした。
旧市街とアルプスを望むパノラマビューの魅力
展望台からは、ミュンヘンの街並みがぐるりと見渡せます。
マリエン広場や新市庁舎、レジデンツの屋根、そして遠くにはBMW本社やオリンピア塔の姿も。晴れた日には、南の空にアルプスの白い山々が顔をのぞかせることもあります。
写真を撮るなら、午前中のやわらかい光や、夕暮れ時の黄金色に染まる街並みがとってもおすすめ。
季節によって雰囲気が変わるので、何度訪れても新しい発見がありますよ。
展望台の混雑状況とおすすめの時間帯
| 時間帯 | 混雑度 | 備考 |
|---|---|---|
| 10:00〜11:00 | ★☆☆ (空いている) |
開館直後は人が少なく、ゆったりと景色を楽しめます。 |
| 11:00〜13:00 | ★★☆ (やや混雑) |
団体客や観光ツアーが増える時間帯。 |
| 13:00〜15:00 | ★★★ (混雑) |
昼食後の観光客が集中しやすく、待ち時間が発生することも。 |
| 15:00〜17:00 | ★★☆ (やや混雑) |
日没前の景色を狙う人が増えるが、午前中よりは落ち着く傾向。 |
- 平日の朝一番(10時頃)がいちばん空いていて、ゆっくり見学できます。
- 曇りや雨の日は比較的すいていますが、遠くの景色は見えにくいかも。
- 夏休みやクリスマスシーズンは混雑しやすいので、早めの時間帯を狙うのが◎。
- 階段は少し急なので、歩きやすい靴と身軽な服装で行くのがおすすめです。
展望台にはベンチはありませんが、風をよけられる壁があるので、天気が良ければのんびり景色を楽しめます。双眼鏡があると、遠くの山や建物までじっくり観察できますよ。
見どころ②:悪魔の足跡?不思議な伝説と建築の工夫
フラウエン教会を訪れたら、ぜひ注目してほしいのが、入り口近くの床に残された「Teufelstritt(テューフェルシュトリット)」と呼ばれる黒い足跡です。
日本語に訳すと「悪魔の足跡」。ちょっと不思議な名前ですよね。
この足跡には、こんな伝説が残されています。
教会の建設に協力した悪魔が、「窓のない教会なら人々を光から遠ざけられる」と思い、設計に満足して足を踏み鳴らしたのだとか。
ところが、実際には柱の配置によって、ある一点からだけ窓が見えないように工夫されていたのです。
悪魔はそれに気づかず、だまされたことに怒って風のように姿を消した…というお話です。
私も実際にその足跡の上に立ってみました。
すると本当に、そこからは窓が見えないんです!周りの観光客も「えっ、ここだけ見えない!」と驚いていて、ちょっとした謎解きゲームのような楽しさがありました。伝説と建築の知恵が交差する、ユニークなスポットです。
見どころ③:白く美しい内部空間とステンドグラスの魅力
外から見ると重厚な印象のフラウエン教会ですが、中に入るとその雰囲気は一変。
白を基調とした高い天井と、まっすぐに並ぶ柱がつくり出す空間は、静かで清らかで、まるで時間がゆっくりと流れているような感覚になります。
ステンドグラスから差し込む光が床に映る様子や、シンプルながらも荘厳な祭壇、歴代の大司教たちの墓碑など、見どころはたくさん。
観光地でありながら、今も信仰の場として大切にされていることが伝わってきます。
フラウエン教会を見学するための注意点
快適に見学するためのマナー
フラウエン教会は観光名所であると同時に、今も多くの人々が祈りを捧げる大切な信仰の場です。
見学の際は、以下のポイントを心に留めておくと安心です。
- 写真撮影は可能ですが、フラッシュは控えましょう。 ステンドグラスや装飾を撮るときも、静かにシャッターを切るのがマナーです。
- ミサの時間帯(特に日曜の午前中)は、見学が制限されることがあります。 事前にスケジュールを確認しておくとスムーズです。
- 静かな雰囲気を大切に。 会話は小声で、足音にも気を配りながら、ゆっくりと歩いて見学しましょう。
私が訪れたときは、ちょうどパイプオルガンの演奏が始まったところでした。
高い天井に音がふわりと広がって、まるで空気そのものが震えているような感覚に。
観光というより、心がすっと落ち着く“ひと休み”のような時間でした。
訪問時の服装と持ち物
フラウエン教会を快適に見学するために、ちょっとした準備があると安心です。
- 羽織れるものを一枚持っていくと◎
教会の中は外よりもひんやりしていることが多く、夏でも肌寒く感じることがあります。 - 足元は歩きやすさ重視で
展望台へは階段を登る必要があるため、滑りにくい靴やスニーカーがおすすめです。 - 荷物はコンパクトに
塔の階段は幅が狭く、すれ違いが難しいことも。大きなリュックやキャリーケースは避け、身軽なスタイルで訪れると安心です。
あると便利な持ち物
- 小さめの双眼鏡(展望台からの眺めがさらに楽しくなります)
- 飲み物(ただし教会内での飲食は控えましょう)
- カメラやスマホ(静かに撮影を)
このように、ちょっとした心配りと準備があれば、フラウエン教会での時間はより心地よく、思い出深いものになります。
子連れ・雨の日の注意点
フラウエン教会は、幅広い世代の旅行者にとっても訪れやすいスポットです。以下のポイントを参考に、より快適な見学を楽しんでください。
- ベビーカー利用について
教会内は段差が少なく、ベビーカーでも比較的スムーズに移動できます。ただし、展望台へは階段のみのため、交代で登るのがおすすめです。 - トイレ事情
教会内にはトイレがないため、近くのカフェやマリエン広場の公共トイレを利用しましょう。事前に済ませておくと安心です。 - 雨の日の過ごし方
教会内部は屋根があるため、雨の日でもゆっくり見学できます。周辺には美術館やカフェも多く、天候に左右されず楽しめるのが魅力です。
フラウエン教会のアクセスと基本情報
| 項 目 | 内 容 |
|---|---|
| 名 称 | フラウエン教会(Frauenkirche) |
| 住 所 | Frauenplatz 12, 80331 München |
| 最寄駅 | 地下鉄・Sバーン「Marienplatz(マリエン広場)」駅から徒歩約5分 |
| 開館時間 | 月〜土曜 10:00〜17:00 日曜・祝日はミサの時間を除き見学可能 |
| 入場料 | 教会内は無料 南塔の展望台は大人5ユーロ(2026年1月時点) |
| 所要時間 | 約30〜60分(展望台含む) |
| 公式サイト | https://www.muenchner-dom.de |
周辺のおすすめスポット
| スポット名 | 徒歩時間 | 特徴 |
|---|---|---|
| マリエン広場 | 約5分 | 市庁舎の仕掛け時計が有名。11時と12時に演奏あり。 |
| ヴィクトアリエンマルクト | 約7分 | 地元の食材や雑貨が並ぶ市場。軽食やビールも楽しめます。 |
| ドイツ博物館 | 約15分 | 科学・技術の展示が豊富。家族連れにも人気。 |
| カフェ・フリッシュフート | 約3分 | 地元で愛されるベーカリー。プレッツェルが絶品。 |
| ダルマイヤー本店 | 約6分 | 高級デリカテッセン。お土産探しにもおすすめ。 |
どれも徒歩圏内にあり、ミュンヘンの街歩きをより楽しくしてくれます。
まとめ:静けさと歴史が交差するミュンヘンの象徴
フラウエン教会は、ただの観光名所ではなく、ミュンヘンの歴史と人々の暮らしが息づく、心に残る場所です。赤レンガの双塔、伝説の足跡、静けさに包まれた内部空間、そして展望台からのパノラマビュー——そのすべてが、訪れる人に静かな感動を届けてくれます。
この記事では、展望台の混雑を避けるコツや、服装・持ち物、子連れでの注意点など、初めての方でも安心して楽しめるよう、実用的な情報もまとめました。
私自身、教会を出たあと、近くのカフェで温かいカプチーノを飲みながら双塔を見上げていた時間がとても印象的でした。街の喧騒の中にありながら、どこか心が落ち着くような、不思議な安心感があったのを覚えています。
これから訪れる方は、天気の良い時間帯を狙って展望台に登ったり、マリエン広場や市場と組み合わせた半日コースを計画したりすると、より充実した時間が過ごせるはずです。
ミュンヘンを訪れるなら、ぜひこの教会を旅のルートに加えてみてください。静けさと荘厳さが共存する空間で、あなた自身の特別なひとときを見つけられるはずです。

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