この記事では、宝塚ファンとして数々の舞台に心を動かされてきた私が、舞台のワンシーンのような景色に出会えた5つの観光スポットを厳選してご紹介。
- 宝塚ファンがときめいたミュンヘン旧市街の観光スポット
- “舞台の続き”として楽しめる観光のヒント
- 初めて訪れる方にもやさしい、住所・アクセス・見学ポイント付き
「ミュンヘンでどこを巡ればいいかわからない」 「美しい街を自分のペースでじっくり歩きたい」 そんな方にぴったりな、“街歩きがもっと楽しくなる視点”をお届けします。
ミュンヘンおすすめ観光スポット5選
王宮レジデンツ|一歩ごとに“舞台転換”が起こる回廊美術
実際に歩いたのは冬の午後。
ひんやりとした空気の中、大理石の回廊に入った瞬間「今、舞台の中に入った?」と錯覚するほどの没入感がありました。
金と大理石で飾られた回廊、鏡張りの空間、バロックの装飾…。
鏡張りの天井が放つ柔らかな反射光が、まるで舞台照明。
私自身、自然と背筋が伸びて、“一礼して銀橋を渡る前の男役”のように歩いていたのを思い出します。
“自分も舞台の中に立っている”ような錯覚。これは現地でしか味わえません。
所 在 地 | Residenzstraße 1, 80333 München |
最 寄 駅 | U-Bahn「Odeonsplatz」駅 徒歩3分 |
営業時間 | 9:00〜18:00(季節により変動) |
入 場 料 | 通常€9〜(音声ガイドあり) |
テアティーナ教会とオデオン広場|プロローグの幕開けのような景色
黄褐色のファサードが朝日でほんのり温かく照らされていて、それだけで泣きそうになりました。 教会の中は白を基調とした荘厳な空間で、自然光がまるで“舞台照明”のように降り注ぎます。 『ローマの休日』や『うたかたの恋』の美術セットが、現実にあるんだ…と静かに感動しました。
所 在 地 | Theatinerstraße 22, 80333 München |
最 寄 駅 | U-Bahn「Odeonsplatz」駅すぐ |
入 場 料 | 無料 |
見学ポイント | 午前中は差し込む光が美しく、 静けさの中でじっくり堪能できます |
ニンフェンブルク宮殿|“白銀のロマン”が似合う場所
雪が舞う中訪れた冬のニンフェンブルク。
凍る池と真っ白な建物に、心から“ここでレビューが観たい!”と思いました。
ロココ様式の内装と繊細なシャンデリアの輝きに、『雪華抄』や『華麗なるギャツビー』の世界観が重なって…。
写真を撮る手が止まらなくなってしまいました。
所 在 地 | Schloss Nymphenburg, 80638 München |
最 寄 駅 | トラム16番または17番「Schloss Nymphenburg」下車 徒歩すぐ |
営業時間 | 10:00〜16:00(冬季) |
入 場 料 | €8〜(時期により複数館共通券あり) |
フラウエン教会とその周辺|“祈り”と“照明”を感じる空間
足を一歩踏み入れた瞬間、聖堂内に響いていた喧騒がスッと静まって、耳が澄むような感覚になりました。
高く伸びる柱にステンドグラスの光が差し込むその場で、なぜか心の奥から『エリザベート』の旋律が浮かんできて、涙が静かに滲みました。
それは“音のないオーケストラ”を聴くような、不思議な時間でした。
教会のステンドグラスを見たあと、市場のにぎわいの中に戻ると… このコントラストがまさに“レビュー前後”の感覚。
劇場の外で見かける日常の風景にも、どこか非日常の演出が紛れ込んでいて、 「この人たち、これから舞台に出るのかも?」なんて想像が止まらなくなりました。
所 在 地 | Frauenplatz 12, 80331 München |
最 寄 駅 | S-Bahn・U-Bahn「Marienplatz」駅 徒歩5分 |
入 場 料 | 無料 |
見学ポイント | 午前中や日没直前の光が印象的 |
路地裏と街角のバルコニー|日常のなかに物語が潜む
路地裏で見つけた木製の扉、大階段の先にあった小さなバルコニー…。
どこも、宝塚で“登場シーン”に使われそうな演出効果に満ちていて、歩くだけでワクワクしました。
ふと目を閉じると、あの照明、あの衣装、あのテーマ曲――それらが一気に押し寄せてくるんです。
午後の光、風に揺れるレースのカーテン、古びた木扉。
どれもが“登場シーンの直前”のようで、カメラを構える手に力が入っていました。
エリア | マリエン広場周辺のAltstadt地区(Petersstraße, Hackenstraßeなど) |
最寄駅 | S-Bahn「Marienplatz」駅 徒歩すぐ |
備 考 | Googleマップの「街歩きモード」や オーディオガイドで裏道探訪がおすすめ |
ミュンヘンの風景が“ロマン”をくれる理由
- 観劇を重ねて育てた「物語感受性」が、旅先で花開く
- 実在する建築に、“フィクションの余韻”が重なる幸せ
- 見慣れない街並みを、自分の“舞台セット”として味わう自由
ミュンヘンは、そうした感性を受け止めてくれる懐の深い街だと思います。
宝塚で育んだ“感性”が旅先を物語に変える
宝塚で出会った数々の物語は、私にとって大切な“人生のきっかけ”でした。 そしてその余韻のまま歩いたミュンヘンでは、「あの舞台のつづき」がそっと息づいていたのです。
自分が舞台を観て感じてきた感覚が、建物の重みや光の陰影を通じて旅先で再び立ち上がってくる――そんな体験は、観劇を重ねてきた人だけが味わえる“旅の特権”かもしれません。
ミュンヘンは、そんな感性をそっと受け止めてくれる場所でした。
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